育ての親は。

2005年8月10日 日常
別にリュウが優しくなかったわけでも、
甘えさせてくれなかったわけでもない。

リュウは、優しい人だった。

買い物に付き合ってくれているとき、
デパートを何件も回りたかったけど、
ちょっと遠慮がちにしていたら、

「いろいろ見たいんでしょ?納得のいく物を買いな」って
嫌な顔ひとつせずに一緒に回ってくれた。

「あっちのアレも、もう一回見た方がいいんじゃない?」と、
私の買い物なのに、自分の事のように付き合ってくれた。

休日、リュウのご飯を作ろうとする私に、

「うれしいけど、
 平日はいつもお兄ちゃんのご飯を作ってるんだろ?
 休みの日ぐらい、ゆっくりしたいでしょ。いいよ。」

って、外へ食べに連れて行ってくれた。

レストランでは、必ずドアを開けてくれて、
「どうぞ」って先に通してくれて。

椅子の席とソファーの席があったら、
必ずソファーの方へ座らせてくれて。

オーダーするのも、
水を注ぐのも、
料理を取りわけるのも、
全部、リュウがスマートにやってくれた。

焼肉屋で、えびの殻とか必ずむいてくれて、
「ホイ。食べな」って渡してくれた。

「やって」って言った訳じゃないし、
やってくれないと、むくれた訳でもなくて、

リュウは、そういうことが自然と出来る男性だった。

そういうの、絶対当たり前じゃないと思うし。

「水を注ぐ」のとか、
「料理を取り分ける」のとか、
そういうのは、どちらかというと女性がするもんだって
思ってる男性も結構いるから、

私は、そんなリュウに、すごく感激したんだ。

6年前に一度別れて
それからは、甘えちゃいけないって思ってたけど、

リュウは、変わらず優しくしてくれて、
冷たくあしらわれた事など、一度もなくて、

とても、感謝をしております。

20代の殆どをリュウと過ごして、
リュウの影響をいっぱい受けて、
今の私の半分以上は、
リュウが作ったと言っても過言ではない。(笑)

育ててくれて、ありがとう。

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