ズキン。

先日。

難病を抱える子供達の
ドキュメンタリー番組を見ました。

タツは『（せつなすぎて）見てられないな・・』と、
途中で目をそむけましたが、
私は、リンは今は元気だけど、
この先、どんな病気になるかわからない。
どんな病気があって、どう対処すればよいのか、
家族はどう接したらよいのか、
子を持つ親として、見ておかねばならない、と思い、
最後まで見ました。

その中で、
すごく心を打たれたシーンがありました。

骨髄移植をした後、
成功したかに思われたが、
容態が急変し、
原因不明の呼吸不全に陥った
5歳の女の子。

顔が赤くはれて、
たくさんの管につながれて、
とても苦しそう・・。

だれもが
『もうだめかもしれない』
そう思う状態。

その子のママが、
『早く元気になっておうちに帰ろうね。』

と声をかけたら、

その子は、
『帰らない。』と、言ったそうです。

『なんで？』と問うと、

『もういちど、生まれる。
　元気なからだになって、
　もういちど、お母さんの子供になって生まれる。』

そう、言ったそうです。

そして

『おかあさん、ありやと・・・』

と。

心臓がズキンと痛みました。

5歳の女の子が、
自分は、とても苦しいのに、
もう、やけっぱっちになっても、
おかしくないのに、

『ありやと』

って、言うんだ。

もし私だったら、
『もうほっといてくれ。
　苦しいから、話しかけないでくれ。』
とか、思ってしまうだろう。

なのに『ありやと・・』って・・。

けなげで純粋で、
なんで、こんな小さい子が、
なんで、こんな苦しい目に・・・。

とてもとても切なくて、
私は、涙が止まらなくなりました。

私が親だったら、
きっとそこで諦めてしまうかも。
もう、見守ることしか出来ないかも・・。

でも、その子のママは、
絶対諦めませんでした。

家族や友達の励ましビデオを、
もう耳も聞こえてないかもしれない我が子のそばで、
ずっと流し続けました。

がんばれ！
げんきになって！

そんな想い、
そんなみんなの声。

そして奇跡が！

そんな声が届いたのか、
その後、その女の子は少しづつ回復し、
ICUを出られるまでになりました。

諦めなかったママと、
みんなの声が、奇跡を呼んだんだね。

よかった。ほんとうによかった。

退院まで、まだ少しかかるみたいだけど、
また元気に歩いて、
お友達と仲良く遊べる、そんな日が来るね、きっと！

いろいろと考えさせられる番組でした。

そして、がんばる小さな子供達に、
たくさんの大切な事を教わりました。

ありがとう。